2023年度、本協会75周年記念式典をJリーグ野々村チェアマン、日本代表齋藤俊秀コーチを迎えて実施した。その中で、野々村チェアマンから「全国に先駆けて色々なことに挑戦してきた清水ならではの良さを今後も生かしてつなげてほしい」との話があり、今一度、今までの活動を振り返り、現状を改善・工夫し、少年から大人までが全国トップのチーム、選手が生まれる「サッカーのまち清水」を再生していきたい。
また、全国大会等での顕著な実績では、我が清水エスパルスは前半戦をつまずき、秋葉監督に交代し、後半戦に向けてチームの立て直しを図った。しかし、善戦したものの、最後までもつれ、結局最終戦で敗れてしまいJ2残留となった。2024年度には、前半から勝ち進み、波に乗ってJ1昇格できることを期待する。
その他、各カテゴリーの全国大会には、エスパルスY・JY、清水FC女子等が出場したが、上位の成績を残せなかった。個人としては、U20日本代表に矢田龍之介選手が選出され、アジア大会で中心選手として活躍し、優勝した。
以下、重点施策を中心に報告する。
1.静岡市への要望事業
新スタジアム建設については、静岡市でエネオス跡地を、候補地として適性があるか判断するために土壌検査をすることになった。
2.今後の在り方研究
静岡市と静岡市サッカー協会、エスパルスが協力し、今後のサッカー人口減少に歯止めをかけるイベントとして、サッカーフェスティバルを実施した。サッカーで賑わいを起こし、関心を持ってもらえることを実施した。
3.普及活動
登録人数増加を図るために、幼稚園から小学校低学年を対象に、キッズサッカーフェスティバル及びなでしこサッカーパーティ、清水銀行杯等、多くの試合を行い、サッカーの楽しさを体験することができた。また、4種サッカーマップのクリアファイルを作成し配布した。今後の会員増加に役立たせていきたい。
4.エスパルスとの連携
今まで4種トレセンは中東部トレセン、中部トレセンとトップ選手を分けて強化してきた。今後も、静岡市サッカー協会の事業として両協会が連携し、指導者の派遣をエスパルスからの協力を得て、市内のトップ選手が集まり、お互いに高め合う場としたい。また、中学部活改革については17時からの指導ができる指導者の確保が難しく、前に進まない状態となっている。今後は、市に依存するだけでなく協会全体で解決策を考える必要がある。
5.SDGsの推進
全国少年少女草サッカー大会決勝会場IAIスタジアムロータリーにおいて誰でもが参加できる軽スポーツの普及を実施し、多くの皆さんが参加して楽しむことができた。またお薬シートリサイクルプログラムを実施し、参加した方からは、家族がどんな薬を飲んでいるのかが分かり、お互いの健康状態を確認し合う良い機会となったという意見が聞かれた。
6.審判の育成
今年もコロナの影響で、思うような活動ができなかったが、そんな中、ユース審判員新規4級取得講習会を実施し、翔洋高校、桜が丘高校の生徒147名が取得した。今後は、講習会に参加した生徒らが活躍する場を作っていきたい。
最後に、多くの方々のご尽力とご労苦に心より感謝するとともに、当協会が益々積極的に活動を展開することを祈念し、事業報告とさせていただく。