▼テーマ
「超一流の考え」ACミランでの体験から一流の振る舞い
▼講師
遠藤友則氏
(清水エスパルスメディカルアドバイザー/元ACミランメディカルトレーナー)
▼日時
平成28年3月3日(木) 19:00~
▼会場
静岡市中央体育館 大会議室
〔講演を聞いて…〕
遠藤友則氏と聞けば、同年代の私は、小学校時代からサッカーの上手い風間八宏氏と大木武氏も活躍した清水FCのキャプテンで、かっこいい存在だった。風間八宏と同じく日本代表として活躍するであろうと期待され、本人もその気であったと想像できる。
しかし、その彼が、高校時代の膝の怪我により、当時の医療、すなわち「根性で治す、治るだろう」的な対応のために彼の人生は大きく変わった。もしも、そのとき清水東高校サッカー部に、遠藤友則氏のようなトレーナーがいたら、日本代表として活躍する選手がもっと多く誕生したかもしれない。
今回の講演では、遠藤氏しか語ることのできない16年間も見てきたACミランという組織、監督、スタッフ、選手、スタジアムなどの実像を聞けたことは、サッカー好きにとっては有意義であった。さらに、選手を育てる役割を担うスポーツ指導者講習会であったが、サッカーを通して「人間力」と「人間の生き方」を学ぶことができた。
最後に、遠藤氏の講演内容で、印象に残ったことを紹介したい。
1.指導者は、選手に考える力をつけるようにしたい。
2.指導者は、選手の欠点を指摘するだけでなく、長所を伸ばし、その選手のストロングポイントを大切にする。
3.個人として、練習でも仕事でも当たり前と思われることを、地道にやり続ける。
4.チームスタッフ、同僚、家族の支えに感謝する。
5.日本の良さを見つけ、日本人としての誇りをもつ。
◎講演内容を多くの方に聞いてもらいたいので、ぜひ遠藤氏が書いた本を読んでいただきたい。
題名「一流の逆境力」ACミラン・トレーナーが教える「考える」習慣
表紙より
◎トップ選手はなぜ結果を出せるのか。本田圭佑、インザーギ、シェフチェンコ
◎ミランを16年間支えた男が明かす壁を乗り越える法
<SB新書 定価800円>
文責:中村栄(清水FCジュニアユース代表兼コーチ)