近年の少子高齢化にともない、サッカー人口の減少が続いている。この傾向は今後もゆっくり進み、他のスポーツ競技の普及活動からも影響を受け、「サッカーの街」を自認する清水にとって大きな問題となっている。長期に及ぶ会員の減少は今後の協会運営に影響をあたえることから、組織内で改めて大きな課題であることを共通認識し、有効な手段を選択し可能な範囲で実施するとともに協会のあるべき将来像を模索する。以下、本年度の重点施策を提案する。

1.普及活動の充実を図る。

・各種別の連携を図りながら会員減少の原因にフォーカスし有効な歯止め対策を実施する。

・会員の利便性向上と協会内外への情報伝達機会の増加を目的として、ホームページのリニューアル、ＳＮＳ・会報等を使った広報活動の強化を行う。

・個別の普及課題として「４種・女子サッカーの登録減少対策」、「３種・中学部活動地域移行へのサポート」、「低学年・未就学児童のサッカーへの接触機会」等の活動を強化する。

・清水エスパルスと「サッカーによるまちづくり推進事業」等で連携し、イベント・大会・教室等を通じて、サッカーの楽しさを伝える機会を創出する。

・市民のハイレベルなサッカー観戦ができる機会を増やすため、国際大会規模スタジアムの建設を要望する。

2.競技力の向上を図る。

・清水エスパルス指導陣と連携し、指導者の養成を図る。

・静岡市のトップ選手育成のため市協会主体にセントラルトレセンを支援する。

3.競技をとりまく環境を整える。

・静岡市全体の取り組みを進めるため、静岡協会との連携をさらに強化する。

・事業や活動の見直しを行うとともに、今後の協会組織の在るべき姿を検討する。

・競技者の安全を確保するため、ゴールやテント等の固定確認、WGBT値上昇に適応する対策、落雷事故防止など、防災手法を意識した安全対策で運営を行う。

・子供・女性・シニア・障がい者等、サッカーのカテゴリーごとの活動自体がＳＤＧｓであることを会員に啓蒙し各委員会で巡回説明するなど、ＰＲ活動を行う。

・安定した大会の運営や協議参加への機会拡大を狙い、審判員の資質向上と人員拡大を図る。特に上級審判員の強化と発掘、ユース世代での資格取得者の増員に注力する。